2009年7月12日日曜日

デカップリング理論

今日、車を運転しながらラジオを聴いているとでカップリング理論に猛烈に異を唱える人がいた。今でもアメリカ=No1と信じて疑わないような人である。残念ながら、世界は大きく変ってきている。製造業の大部分は、アメリカから海外特にアジアにシフトしていったしその流れが変ることはない。今でも強い産業でアメリカにあるものは、航空関連(軍事を含む、ボーイングやロッキード)、ソフトウエア(Microsoft, IBM)、ファーストフード産業(Mac、KFCなど)そして金融関連であろう。残念ながら、アメリカが現在の不況から回復しない限り中国やインドの発展はありえないなどという考えは当てはまらなくなっていくだろう。なぜなら中国やインドには、自国の大きな市場があるからだ。現に家電や自動車の割引特典により中国の経済はすでに不況を脱したと言われている。唯一の問題は、対外資産としてUSの国債をドル建てでもっていることだろう、これもIMFなどの別の形での資産に移行させようという動きがあるが。この大きな変化の恩恵を受けているのは、中国に近い日本である。だから、液晶のテレビの生産その他がフル稼働となってきたのである。残念ながら、利益の大きなパネルの需要は少ないようだがこの動きにより材料を製造する会社なども、本年後半から利益も回復するのではと思われる。しかし、これが直接労働市場に反映されないのは残念だ。増産になっても、現状の人と工場で生産性を上げていくからだ。

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