2010年4月30日金曜日

NY Ground Zero (3)

Tribute WTC Visitor Centerそのすぐ隣に消防署があるのですが、この建物の外にSept11を絶対に忘れないと書かれた銅版画のような展示物があります。





煙が出ているTwinTowerです。そして、必死に消火にあたる消防士です。あの日は、朝、誰かに呼ばれてカフェテリアにTVを見に行ったのを覚えています。なんだか映画の撮影のようだな、なんで飛行機がビルにぶつかって行ってるんだといった感じを持ちました。同僚も、びっくりしていましたし、現実のものとは思えないというのが本当の状態でした。日本人の方も、何人か亡くなられたようでした。あの事件の場所に、自分がやっと来たという事です。99年に米国赴任となってからNYに来るというようなことは、全くなかったので不思議です。それは、顧客も居なかったし、我が家は他の観光地を中心に見ていたからということでした。あれから世界は、やはり変わったといえるでしょう。厳戒なセキュリティチェックが米国のどの空港でも行われています。(日本ではそうでもないようです・あの地下鉄サリン事件をもう忘れているのでしょうか?)最近でもまた事件があったようでさらに検査が強化されるようです。
煙が、濛々と上がり逃げまどう人々。やはりあの場面は、忘れないでしょう。あの事件のあった時、私はここ米国に居ましたので。これまでの常識を遥かに超えた同時多発テロ、あのような緻密な計算がされたテロは、なかった。だから、3000人近くもの人が命を失ったのである。本当に残忍な事件であった。

2010年4月28日水曜日

NY Ground ZERO  話が脱線ですが

続きというか、これは、ちょっと変わった写真を纏めておくことにした。まず、2時間半もの間待たされていたので暇でしょうがない。ので、隣の線路を走っていたNJ Transitを撮影することにした。しかし、これがなかなかうまく取れない。なんせ何時来るのか、いまどこらあたりまで来ているのか見えないので。(もちろん窓から顔を出したり出来ないですからね)そして、やっと撮ったのがこの写真。これは、普通のタイプです。私がいつも乗るのは、2階建てとなってまして、いつも2階の一人用の座席を使っています。10両以上の編成ですが、これが結構、満席にちかくなるんですね。
 さて、これは前にも書いたかどうかもう忘れたんですが、NJ Transitで切符を買い乗り込むとすぐに車掌がやってきて検閲をします。これが、不思議なんです。買った切符をいきなり取り上げてよくラーメン屋さんなんかであるあの注文票のような紙に交換。これを座席の前或いは後ろにある金具で引っ掛けるようなところに置きます。人によっては、この紙をすこし破いておいたり色々なパターンがあります。私のようにNYまでいく人は、番号の部分には何もしませんが、途中で降りる人は対応する番号の場所に穴を開けるようです。ちょっと思ったのは、もしトイレに行きたくなったら、この紙を持って行ってもいいのかな?ということです。なぜなら、これがないと無賃乗車じゃないかと言われるわけですので。

さて、いつか撮ろうと思っていたのが、これ。いつもTVで見かけてますが、目の前にあるとやはり写真を撮りたくなりました。

















これは、NY Penn駅でよく見かける列車の時刻表です。NYからの行き先表示や列車の番号、そして遅れがないかどうかが表示されています。最初、駅で見ていて面白かったのはかなり多くの人がこの画面とにらめっこをしているのが判ります。最後のTrackという欄が空欄ですね。実は、どの列車が何番線から発車となるかが全く決まっていないのです。だいたい、10分くらい前になるとTrack番号が出ますのでそうすると大勢の人の移動が始まります。プラットホームへ進むにもドアを開けて階段を下りてゆかなければいけません。このTrackの表示がでるまで、その扉も閉まっており下りられないようになっているのも安全確保のためなんでしょう。各国でいろいろな違いがあり、列車一つとっても面白いです。

NY Ground ZERO

ドイツに行く直前には、自由の女神しか見れなかったので、またNYに。土曜日は、快晴。ゆっくりと電車に乗り待っていたのだが、なんとPenn駅のひとつ前の駅付近でなんと電源が落ちて電車が止まった。電気がない???明かりが消え、クーラーも停止。まあ、20-30分もすれば復旧するだろうと思ったがそれが大間違い。なんと2時間半、その場から全く動かずであった。電気復旧後、その最後の駅でさらに電車を乗り換えてやっとPenn駅に。まあ、予定は狂ったけどなんせ私はひまな一人旅。予定通りに、地下鉄に乗りWTCに向かう。電車が、工事の関係もありかなり複雑。止まらない駅があったりしてちょっと私も頭が混乱。どうやら他の人も同様の様だ。
  あのSept11で、瓦礫の山となったWTCでの跡地では、工事が盛んに行われていた。遠くに見えるのがWTC第7ビル、通称ガラスビル(226m)と言うんだそうだ。これは、もう完成。最も高いWTC第1ビルは、この7ビルの2倍以上の高さとなるからどれくらい大きいか想像してごらんと言われたが、想像も付かない。541m、これをftで表示すると何故この高さなのかが判る。2013年に完成予定の、最初FreedomTowerと呼ばれていたこの第1ビルは1776ftである。やはり、自由・独立を重んじるアメリカなのでちょっとこだわっている。
http://en.wikipedia.org/wiki/One_World_Trade_Center
この第1ビルが、完成したら上記のようになるらしい。(もうちゃんと完成後の姿がWikipediaにも載せられているのがすごい)これは、別の角度からの建設風景。

   
















さて、TributeWTC VisitorCenterへ。入り口がかなりごった返していた。ここで、次のTourGuideによる案内の時間を聞くと超ラッキー。まだ込んでなかったので40分後のグループに参加出来ることとなった。日本語じゃないけど大丈夫かと言われ、もちろん大丈夫と答える。

案内してくれたのは、消防士になったばかりの長男をなくした御夫婦である。もちろんボランティアである。その長男は、まだ22歳だったそうだ。ただ良かったのは、彼の遺品がいくつか出てきたということらしい。今でも900人を超える人の遺品は全く出てこないとの事。その一方で、ビル崩壊後に急遽復旧を急いだ道路を最近整備していてまた20くらいの遺品が出てきたとか。なんとも悲しい話である。

これは、TributeWTCの中に展示していたあのTwinTowerの模型とそこに映し出された映像である。ちょっとそれ以外をパチパチと写真に取るのは不謹慎と考え慎んだ。死亡した多くの人の写真が展示されていた。また、地下へと階段を下りる際には日本からの送り物として千羽鶴がぶら下げられていた。

いよいよ転換点の日本


やはり、依然として自動車産業は日本の中でも要となる産業なのだが、どうやら転換点に来ていると思う。2009年の国内自動車生産は、10.3%減の856万台。国内、海外を含めた清算合計は0.2%減の1970万台。つまり、海外生産はもう金融ショックから立ち直りかけているといえる。でも、これでは、日本国内の雇用の安定には全くならない。これまでのように輸出してどんどん稼ぐといった形ではもうない。国内の労働者を10%以上減らしながら、一方で消費地であるアジア、中国などでさらに現地社員を増やし、工場を建設し儲けていかなければならないのである。不景気の続く日本でこの統計データの意味がちゃんと判っている人は、少ないようである。一部の新聞では、この意味をよく考えないといけないと言った報道もなされているが、大部分は”良かった、良かった”といった感じでありまったくおめでたい人たちばかりである。これからは、さらに国内の工場の老朽化が進むのでこれを閉鎖して海外、中国で作りこれを日本へ輸出していく或いは、タイで作りこれを日本へといった展開になるのではないだろうか?元同僚の一人が、家族も連れてタイへと転勤というか現地社員となってしまったのもなぜだかうなづけるところである。日本では、サービス業、医療関連といった職業そして政府の仕事だけがのこるのだろうか?そして、少ない農業人口と。税金による歳入もどんどんと減っていく日本に果たして将来はあるのか?心配してあげているのは私だけか?

2010年4月26日月曜日

Philly (3)

RodinMuseum (ロダン美術館)で見た中でその”美術館の真ん中に展示されていたのが、MonumentalMenである。これは、ウィキペディアなどではどうやらカレーの市民(Les Bourgeois De Calais)"と訳されている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%81%AE%E5%B8%82%E6%B0%91
欧州での100年戦争に関連するこの6人の像は、敗北、そして今まさに殺されるかも知れない死の恐怖におののいた顔の6人である。ロダンは、かなりこの6人を研究したらしいのだが、たくさんの像を作る際に彼は同じ手を何人かの像で使うという間違いをしたらしい。誰と誰が同じ手を持っているか探せというような課題が、小学生用の美術館ガイドに与えられていて面白い。もちろん、芸術の鑑賞も重要なので像にどんな表情を見つけられるかといった問いもなされている。12個のキャストが作られたとされ、その内の1つがなんと東京の国立西洋美術館にもあるらしい。



さて、やはりロダンと言うと、手とかが有名なのであるが、ちゃんと事前に調べていかなかった為に、鼻がつぶれた有名なマスク像の写真を撮るのを忘れていた。手の写真をいくつかアップロードしておこう。










さて、Phillyでは、所謂PhillySandwichが有名であるのでその一つを食べにReadingTerminal Marketへと行ってみた。それが、DiNic's Sandwichである。待つこと約15分(10人くらい既に並んでいたので)PulledPorkとSpinachの注文にした。あとから、Pepperも付けときゃよかったなと思ったが既に遅し。
でかいので当然、満腹状態。次回は、Beefも注文して味わってみたい。

Philly 続き(2)

フィラデルフィアの続きである。何十枚か、写真は取ったのだが、何枚かをここで追加して整理しておきたい。結局、割れて修理したけれども、修理しきれなかったということになるのか?
見事に割れている自由の鐘である。

自由の鐘が、置かれているこの建物は、IndependenceHallの方を向いてちょっと斜めに建てられている。このガラス張りの向こうに鐘が展示されておりそこで人々が写真を取っている。この自由の鐘の建物には、割と簡単に入れるのだが、一方のIndendenceHallに行くためには、まず、ビジターセンターでツアー用のチケット(タダなのだが、時間が指定され、早く並んで手に入れないと夕方までのチケットは午後1時くらいまでになくなる)を貰わないといけない。


















順番を待ち指定された時間に行くと更に警備員によるセキュリティチェックがある。(これは、空港などのものよりかなり簡便であった)一体どんなすごいものが展示されているのかと期待してこのホールに見学にいったのだが、ちょっと期待はずれであった。要は、このホールで閑閑諤々の議論の末に独立宣言をする際の書類などが作られたわけで重要なのは、AssemblyRoomということであった。この中で唯一、その当時の本物の椅子とか机は、どうやらGeorgeWashingtonが使った椅子だけらしい。(つまり中央の席に相当)彼が、DeclarationIndependenceにサインしたのだから。





フィラデルフィア美術館を遠方から見た風景、そしてあのロッキーの階段を上がってから美術館側からPhillyの町を望んだ風景もアップロードしておこう。綺麗な町である。


2010年4月25日日曜日

ガンダムは、いいけれど大丈夫、日本?

ガンダムカフェが、秋葉原にオープンするとか。
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2720717/5651962
政治では、沖縄の米軍基地をめぐって新政権によるまったく本質的な解決とはならない言葉だけによるやり取りも続いている。また、不景気なので仕方がないということで国債はどんどん発行され、さらに国そして地方の借金は増え続けている。国債の94%は、国内での発行、つまり国内銀行による買取なので問題ないという人もあるが、GNPに比べあまりにも大きすぎる借金は信じられない。900兆を超える額であり、現在の日本国内の会社が払っている法人税が5-6兆、そして個人などの所得税その他を合わせた税収合計が30-40兆たらずという現状を考えると、あまりにも無計画でありもう国家としては破綻しているとしか思えない。藤巻氏が、あと1-2年でドルに対し200円、そして超ハイパーインフレの時代が来て日本が破綻すると警告しているのもうなずける。幸いにして、私の資産は、円そしてドルともう2つに分かれているのである程度のショックが来ても一般の標準的な人よりはマシなほうだろうが。
こんな日本は、大丈夫なのかなと思う。毎年10兆返しても100年かかるような借金をどうやってやりくりしていくのだろうか?実際問題として10兆などの余分な予算というか、収入もないのが日本であり、人口が減少、そして高齢化が進むことを考えれば税収も今後さらに減ると考えるのが妥当と思われる。
http://www.asahi.com/business/topics/fujimaki/TKY201004050172.html

経済の合理性から考えると、郵貯に集まったお金は本来、金利の高い海外の投資に向かうはずなのだけれど郵貯では日本国民にはまったく利子をつけなくていいから(実際利子は0.00X%とかすごく少ないので)これを国債に持ってくる。だから長期金利が上昇しない。この長期金利が、上昇してきて国内での国債調達が不可能で海外で国債を買ってくださいといった展開になったときが、”日本がアルゼンチンタンゴを踊る日”となるのだろう。海外の投資家は、余程高い金利をつけないと購入しないだろうから日本はさらに謝金の返済に苦しむこととなる。日本人が、超円安により海外旅行を出来なくなる日も近いのかも知れない。

アップルのiPadでも、日本の将来が見えてくる。最初、iPod,iPhone などを作った時には、表立っては判らないが、日本の材料会社の製品が多く用いられていた。ところがこのiPadでは、それがない。殆どない。つまり何百万台売れようともう日本の材料会社には全く利益は来ない。日本では、大手の電気会社の利益は依然としてかなり低く、品質トラブルによる自動車会社の苦戦も続いている。また、理系を嫌う若者やフリーターで生活していたために今の経済下で放り出された若者も多いようだ。ワーキングプアーの問題も大きなものとなっている。こんな状況の中で見ていると、日本はかなり悲惨な将来が待っていると思える。さて、自分はどうしていけばいいのやら。とりあえずは、子供たちには米国にいるように言うべきだろうが、ここでも少数民族としてのチャレンジが待っている。かなり支離滅裂な文章となってきたが、

http://www.mof.go.jp/jouhou/syukei/sy014_21.pdf
補正予算も成立しているが、この補正後では、日本の予算を家計に例えた事例が紹介されている。1世帯月収入が40万円、なのに必要費総額が70万円(家計45万円、田舎への仕送り11万円、ローン元利払い14万円)つまり不足分=借金30万円、ということである。そして、ローン残高が4,868万円ということになる。もし、これを聞いて平然と生活を続けられるとしたら余程である。毎月、30万もの借金が増えていっているのだからまったく無責任としかいいようがない。これが、本当であれば、返済を迫られるしもうローンなど実際出来なくなるはずである。いかに、おかしな財政を日本がやっているのかがよく判る。どうなるのか、日本は???国外に居ながらも、心配で心配でたまらない単身生活に頑張るおやじは、その危なそうな日本に年末までには帰る予定である。