http://www.usatoday.com/money/autos/2010-01-21-toyota-recall-gas-pedal_N.htm
Kaizen 改善は、いまや英語にもなっているけれどどうやらトヨタは、世界で1位になって以来どんどんと品質問題が出てきているようだ。仕事柄、この業界に拘わっているので詳しいことはこういったブログなどには書けないがどんどんと材料費や製造工程を見直ししてスリム化する中で問題は起きている。前回のフロアーマットの関連では確か400万台を超える車の回収を報告したが、その前段階で米国運輸局との間でのやり取りにもまずいものがあった。ブレーキの構造的な問題にしたくなかったからだろうが、トヨタが一方的に問題ないと決めてマットを取ってください、そうすれば大丈夫なんですというような発表をやったため米国運輸局が怒ったようだ。というのもまだ調査中であったのと運輸局は回収をしろとはまだ命令していない段階であったからだ。早めに対応したからいいとも言えるが、一方ではもっと問題のある構造上の問題との指摘を避けたいということだったのではないかというようなコメントも色々なところで専門家から言われているようだ。さらにトラック部門でも、冬に良く撒く塩などに対して十分な防錆塗料がないために自動車下部で腐食がすすみ予備タイヤが脱落するというような問題も起きた。そして今回は、前回よりももっと深刻なブレーキそのものの問題によるリコール届けであるからこの200万台の影響は大きくトヨタの品質評価はかなり下がるであろう。マットの問題にしても例えアクセルが引っかかった状態であっても欧州車の場合にはブレーキを踏んだ時点でフェールセーフによりブレーキが優先するようなデザインとなっている。こういった安全設定がトヨタでは高級車レクサスでもなされていない。安全とか品質の良さを標榜するトヨタにとっては、かなり痛い問題が続いて起きている。さて、どうなるのやら。
この大きなニュースのおかげで同じ日に2万台のブレーキのリコールを届け出たBMWは、助かったかも。(追加)これに更に追加のような形で、同じ不具合で欧州で販売している200万台近くに対してもリコールをすると発表したのでこれで世界規模で400万台を超える車のブレーキを交換していくようになる。これはもう泥沼化している。本当に改善をあれだけやってきたトヨタなのだろうか?もう信じがたい規模だ。テレビでは、あまり多くはなかったトヨタの宣伝が、かなり多くなっている。Dependabilityなどを宣伝しているようになった、これはもう末期症状である。そんなことをやり始めたらそれこそ昔のGMのようだ。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-13592120100128
CTSコーポは、トヨタは弊社にとって小さい会社だが、最大の努力を払ってトヨタに協力していると発表している。かつてのFordとFirestoneとがやりあったような泥沼にならなければいいのだが。大事なのは消費者だ。米国運輸局が言っているようにトヨタは早く危険な可能性ある車を道路からなくす努力をすべきだろう。
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