2009年6月20日土曜日

非雇用率

NCの非雇用率がついに11.1%に上がったことが伝えられた。昨年の同じ時期はその半分ほどだったようなので離職者の増大の影響は大きいだろう。ちなみにMI(ミシガン)の5月の非雇用率は、14.1%であるからこれがいかに深刻な数値かよく判ると思われる。なんといっても日本と違いここUSでは正社員がばっさりと解雇されるので大変だ。時間給の非正規社員の雇用ならいくらやってもいいということではないが、正社員をちょっと景気が悪くなるとすぐに解雇するのはやはり米国企業だからであろう。よく言われることだが、米国型の企業では、所謂JobDescriptionにより人材を募集する。仕事に対して人を割り当てるのである。一方、日本型企業ではあの人がいるからということで仕事を新規に作ったりする。人が先にいて仕事の内容を作ったり変えたりということがままある。最近はこれも変わってきており、段々と米国化しつつあるが。
こういった状況下であるので、やはり再就職活動(最近はよく就活というらしいが)を行っていくのは大変である。仕事の記述内容にあうようなスキルを持っていると簡単にマッチングが出来、めでたく再就職となるんだろうが。年齢や、営業の経験あるいはある特定分野での仕事の経験その他を厳しく問われたりと様々な制約があったりする。また、最近は、人材会社もあせっているので(職を求める人はすごく多くても、職はあまりない、あるいはかなり特殊な経験の人を安目の給与で採用したいなど)よく仕事内容や個人のスキルあるいはその人の将来のキャリアなど考えもせず適当にどんどん紹介したりする。最近、私が貰ったオファーというかスカウトメールというやつもそれに該当している。動物の薬のチームの開発統括である。え? そんなんやったことないよ。どうやら多国籍のチームを統括して開発をやっていた私ならできると踏んだようだ。ちょっと分野が違いすぎる。こういう人材会社の人間は、どういったスキルがいるかとか、どの業界からどの業界へは移動できるとか良く知ってないといけないのだが最近の人(若い人はかなりこういった傾向がある)はまったく何も考えず適当にE mailだけどんどん送って反応を見ているようである。何人かのシニアの人材コンサルタントとはかなり違うのである。

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