2010年5月4日火曜日

やはり渡米するしかないのが今の日本

日本の医療システムは、優れているとよく言われるが難病の手術や臓器移植ではやはり米国の方が優れている。この為、寄付金によりお金を集められた人だけが渡米し、手術を受けれるのが今の日本の現状である。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyagi/news/20100502-OYT8T00816.htm
""沙也さん心臓移植あす渡米"" 
"重い心臓病「拡張型心筋症」を患い、米国での移植手術が決まっている仙台市青葉区の寺町沙也さん(15)の両親が2日、入院先の東北大病院で記者会見した。父の貴史さん(43)は、「今は不安よりも期待の方が大きい。必ず元気になると信じている」と語り、母親の直美さん(41)は、「多くの人に支えられてやっとここまで来られた」と募金活動などに感謝していた。沙也さんは4日、心臓移植を受けるため空路、出発する。"


この”拡張型心筋症”は、医龍などのテレビドラマでも説明されていたものなのでたぶんバチスタ手術などにより心臓の大きさを小さくする手術をするのかもと素人判断で考えた。でも、須磨Drをはじめ何人かの著名な方もおられ15歳未満でも手術は可能なのに渡米するということから、この術式では治療不可能というようだ。臓器提供者を待つという記事から判断すると、やはり年少者の臓器移植は不可という日本の医療制度の問題により渡米となったようである。臓器を買いに海外へ行く日本の現状が時々問題視されているように、今の現状はやはりおかしい。人口が、減少していく中では臓器提供者はますます少なくなるのではないだろうか?そうするとこういった難病にかかった場合には、やはり海外へといくしかないのだろう。1-2億円もかかる渡航そして手術費用には驚くばかりであるが、こういった患者を引き受けることができる米国という国にも驚く。不況は、徐々に脱しつつあるが依然として何百万人もの人が職につけないなか一方では、こういった高額医療を受けることが出来る人もいる。色々と考えさせられる問題であった。
補助人工心臓をつけるなどしてこれまでにも大変だった15歳の少女なのでよくなって欲しいと願う。

たぶん救いなのは、”1lの涙”のような不治の病というか現代医学では治療方法がないのとは違い、よくなる可能性があるということだ。移植をすれば直る、だから大変でも寄付を募り渡米する、これに賭けるということなのだろう。手術が、成功するといいが。

(追記)4日に米コロンビア大学に入院したばかりのこの15歳の少女は、かなりラッキーのようだ。というのも7日すぐに適合する臓器が見つかり 手術となり 手術が成功したとか。でも、入院してわずか2-3日ですぐに手術というのは事前検査の時間などを考えると超はハイスピードと言える。いずれにせよ、吉報である。明るい将来を祈る。

2 件のコメント:

  1. 初めまして。「臓器移植」でアラートを掛けていたら「単身でも頑張るおやじ」さんのページにたどり着きました。 日本の移植の現状は変わって欲しいものですね。自分で自分の国を助けられる国になってほしいと切に願っています。
    そういう私もCAに住んでいますが、ちょうど日本とアメリカの臓器移植の現状に関するドキュメンタリー映画『ザ・パワー・オブ・ツー』に携わっているのでブログを興味深く読ませてもらいました。 ちょうど映画の予告編も出来たのでご興味があれば見てみてください。
    http://www.thepoweroftwomovie.com/
    これからも頑張ってください。

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  2. これは、興味深いテーマですね。日本では、医療についてはいまだに独立国家という感じではないと思います。人口がさらに減少する中で海外での移植を受けていると、そのうち拒否がされるのではと心配しております。米国では、移植をリングというかチェーンのように”紹介の紹介”といった感じで展開していくような試みもなされていますのでそういったものが日本でも出来たらいいんでしょうが。

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